マイクロバスの維持費はどれくらい見込めばいいのか
広くて大きいのが魅力的なマイクロバス。普通車や営業用バスと扱いが違うため、免許の種類や維持するためのコストがどう違うのか気になるところです。マイクロバスの基本的な知識を確認しながら、維持に必要な額を押さえていきましょう。
マイクロバスとは小型のバスのこと
マイクロバスという名称は実は商品名です。英語名ではminibus、日本ではマイクロバスと呼ばれる以前はライトバスなどと呼ばれていました。つまりバスの小型版ということになります。
マイクロバスは、乗車定員数が11名から29名に設定し、中型自動車の枠内の車体に納める必要があります。ですのでマイクロバスを運転する際に必要な免許は、中型免許または大型免許になります。(中型第二種免許または大型第二種免許も可)
改造し乗車定員数を10名以下に抑え、普通自動車免許でも運転できるよう登録した場合は、見た目がマイクロバスのようであっても、マイクロバスとは呼びません。当然この場合に必要な免許は普通自動車免許です。キャンピングカーなどはこれに当たります。
営業用と個人所有の違いは?
バスと言うと公共交通機関以外では、観光用の大型バスや旅館などで使われる送迎用のバスがイメージできますが、これらには「営業用」と「自家用」という明確な違いがあります。
営業用はナンバーが緑ナンバーになり、それに対して自家用(個人所有)の場合には白ナンバーになります。営業用は観光バスのように、観光をメインとしバスを貸切るなどして利益を得ています。ですので送迎で利益を上げることが許可されています。
自家用バスは、送迎やバス内宿泊などで利益を上げることは許可されていません。また運賃をとらなくても観光案内をしたり輸送することは禁止されています。自家用バスを登録する際に必要なコストは、10万円をみておきましょう。
車庫証明や自賠責、重量税などがかかります。バスを保管する場所(駐車場・車庫)は2キロメートル以内になければならないので注意しましょう。
維持費は?総額いくら準備すればいいのか?
自家用バスの登録諸経費にはおおよそ10万を見積もりましたが、維持費はいくら掛かるのでしょうか。
まず、車検は営業用も自家用も毎年行われています。ですので1年に1度、車検費用と諸費用を用意します。車検(整備・点検)費用は20万円程度かかります。バス自体が古かったり部品が傷んでいると、交換部品代が掛かりますのでその分料金がかさみます。
そして、自賠責は約2万円、重量税は約10万円ですので、10万強を見ておきましょう。計30万円程度が維持費として必要になります。まとめると、初めて自家用バスを走らせる場合には登録費用が掛かり、これは10万掛かります。そして維持費には30万程掛かります。
中古品でバスを購入する場合、ある程度整備する技術力があると良いです。これは先述したように、傷んだ部品などがあると交換代が別途掛かるためです。